2年理系オナー 足工大連携講座①
6月26日(金)より、2年理系オナークラスの足利工業大学との連携プロジェクトが始まりました。

 
 本校は今まで応用物理や物性物理分野での講義や体験学習という連携事業がなかったため、今年度より計画しました。この日は足利工業大学工学部准教授の高橋大輔先生のご協力により、超伝導や低温物理の世界に入るための序論の講義を受講しました。第一回目は温度と抵抗の変化が中心の内容でした。
 灯りの点いた豆電球を液体窒素で冷やしたら消えてしまいました。そこを導入として電子の移動速度を計算しました。電流としての電子の速度はカタツムリより遅いようです!(ドリフト速度)
 休み時間の様子です。みんな液体窒素の周りに集まってきました。ほんの一瞬手を入れてみたり、膨らんだ風船をしぼめたり、花を粉々にしたりしました。極低温は日常とは違う世界で、とても興味深いようで、生徒達には大反響でした。
 抵抗で失われたエネルギーは熱や光になります。
 この講座のメインの一つ、超伝導の話題です。1911年、カメルリング・オネスが
4Kの水銀で発見した超伝導も、1986年に高温超伝導が発見されて以来、液体窒素の温度で見られるようになりました。この日は銅酸化物のBSCCO(ビスコ)を利用して、110K(約ー160℃)で突然抵抗値がなくなる実験も観察しました。