2年理系オナー 埼工大連携講座③
10月7日(水)、埼玉工業大学生命環境化学科の浜名浩准教授にご来校頂き、2年理系オナークラスが有機反応機構に関する講義を受講しました。

 
 自然界には一千万の有機化合物が存在しており、現代では有機化学自体が一つの学問分野になっています。高校化学でも重要な分野の1つであり、教科書の内容を基に、少し進んだ内容を実験を交えながらお話し頂きました。
 校長より講師の先生の紹介があり、続いて現時点で既に学習している化学知識から講義が始まりました。反応機構を調べるにはいくつかの方法があります。
 反応には方向性があり、エネルギーが下がる方向に進みます。続いて炭素中の電子軌道の様子(オービタル)を紹介して頂き、sp3混成軌道なども紹介して頂きました。
 アルコールとヘキサンの、ナトリウムとの反応実験を見せて頂きました(最初にあるのが動画で、ワンクリックで停止、ダブルクリックで再生します)。アルコールはすぐナトリウムが溶解しますが、ヘキサンではほとんど溶解せず、その違いは明らかです。生徒も教卓の前に来て観察しました。
 ベンゼン環のオルト、メタ、パラの配向性にも触れて頂きました。電子吸引性の基と供与性の基が付くことによる違いが配向性に現れます。
 最後に、一番強い酸と弱い酸は? という投げかけをされました。