2年理系オナー 埼工大連携講座④
10月28日(水)、2年理系オナークラスが埼玉工業大学に赴き、連携講座を受講しました。

 
 有機反応系分野の講座では、7日に生命環境化学科の浜名准教授にご来校頂き講義を受講しています。この日は有機反応実験を行うため、埼工大に伺いました。
 実験テーマは「ルミノールの合成」と「カフェインの抽出」です。浜名准教授の指導の下でルミノール合成4グループ、生化学の講義をして頂いた石川教授の指導の下でカフェイン抽出3グループの計7グループに分かれて実験をさせて頂きました。
☆ルミノール合成
 まず3-ニトロフタル酸ヒドラジド(o-キシレンをニトロ化&ヒドラジド化したもの)を亜ジチオン酸ナトリウムで還元してルミノールを合成しました。反応はドラフトで加熱しました。
 酢酸を入れ得られたルミノールを濾過し、その溶液に水酸化ナトリウムを入れ、別のフラスコに過酸化水素水とフェリシアン化カリウムを混ぜておきました。これを暗室で反応させるとルミノール反応が起こりました(動画はワンクリックで静止し、ダブルクリックで再生します)。
☆カフェイン抽出
 茶葉からカフェインを抽出します。途中で炭酸ナトリウムを入れ、カフェインが有機溶媒に抽出されやすいようにします。
 抽出液からカフェインだけを取り出します。分液ロートにジクロロメタンを入れて2層に分けます(カフェインはジクロロメタンに溶けやすい性質があります)。その後ジクロロメタンを抜きます。
 ジクロロメタンを蒸発させ、カフェインを析出させます。析出したカフェインに塩酸を加えたあと塩酸を蒸発させ、アンモニア水を入れました。すると黄色から紫紅色に変わりました(動画はワンクリックで静止、ダブルクリックで再生)。またシリカゲルクロマトグラフィーによって、カフェインが含まれていることを確認しました(紫外線によって判別しました)。
 最後に質問の時間を頂きました。その後クラス委員長より謝辞を伝えました。浜名准教授、石川教授、そしてTAの方々には、今回もご指導頂きありがとうございました。