2年理系オナー 足工大連携講座②
7月22日(金)、2年理系オナークラスが足利工業大学に赴き、物性物理の連携講座を行いました。この日は足工大との連携講座の後編でした。

 
 6月2日に続き2回目の講座でしたが、この2回の中に低温物理の基礎と産業への応用を可能な限り盛り込んでいただきました。この日は午前中に横山研究室(超伝導磁石)と荘司・荻原研究室(リニアモーター)を見学させていただきました。
☆横山研究室(超伝導磁石)
 超伝導磁石はネオジウムより強力でした。これを利用し汚水浄化や医療に役立てます。またマイスナー効果や磁気浮上ジェットコースターも見せて頂き、超伝導酸化物をいくつか組み合わせたものの上に乗っても浮き続けられる体験もさせていただきました。
☆荘司・荻原研究室(リニアモーター)
 こちらではリニアモーターの原理を説明して頂き、試乗もさせていただきました。また高価であっても抵抗率の少ないアルミニウムを利用する理由や、逆に安価な鉄を利用して熱を発生させて調理器具に利用するケース(IH)もあることを説明いただきました。
☆変わり種スピーカー製作実習
 電磁誘導などを利用したスピーカーの原理に基き、実際に紙コップを利用したスピーカーを製作する実習を行いました。エナメル線を巻き、磁石を紙コップに取り付け、リード線をはんだづけします。全員よく聞こえるスピーカーを製作できました。スピーカーにはバケツや液体の入っているペットボトル、紙幣も代用することができます。最後にスピーカーから音の出る原理も説明していただきました。
☆横山研院生の研究の発表
 午後の実習に先立ち、横山研究室の大学院生が研究している内容を少し紹介していただきました。医療等に有用な強力磁石をできるだけ低い磁場によって作り出す方法を研究してるようです。
☆液体窒素による低温の世界
 事前に凍らせたいものを持参しており、凍らせた物質がどのように変化するかを観察しました。日常とは違う世界に生徒は大変な興味を示していました。
☆謝辞、集合写真
 最後に委員長より謝辞を申し上げ、帰校前に全員で集合写真を撮影しました。

 物性物理や電磁気の分野は産業に直結する分野であり、本校では昨年に続きこの分野の連携講座・体験学習のプログラムを計画しました。ご協力いただいた足工大の先生方には心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。