2年理系オナー 足工大連携講座②
11月24日(金)、2年理系オナークラスが足利工業大学に赴き、物性物理の連携講座を行いました。この日は足工大との連携講座の後編でした。

 
 6月20日に続き2回目の講座でした。この講座は8月に予定されていたものでしたが台風により延期され、この日に行うことになりました。
 1年次にソーラークッカーの制作実習を行った「総合研究センター」に到着し、開講式が行われ、足利工業大学の大学紹介DVDを視聴させていただきました。これは足工大に用意されている学科、工学部での生活、工学部卒業後に携わるであろう方面を知るきっかけとなります。
 6月20日にも物性物理の講義をしてくださった横山先生のご指導で、スピーカーを制作する実習をしました。それから少し時間が空いてしまったので、最初に電磁気の簡単な復習を行い、続いて制作方法を解説していただき、実習に入りました。
 コイルを巻いていきます。続いて音源接続プラグをはんだづけでコイルと接続させます。そのあと紙コップに磁石を取り付けます。
 各自作ったスピーカーは全員良く聞こえているようです。バケツや紙幣もスピーカーになるようで、良く聞こえたようです。無論、作るだけではなく、原理(電磁誘導、電流が磁界より受ける力によるしくみ)も理解します。
 6月20日にも行いましたが、低温物理の講座であるため、超伝導も前回より深く理解しました。超伝導体の利用により乗り物をつくることも可能であり、すでに卒業研究でも制作しているようです。また床に接触しないので風塵・摩擦の発生が防げることが期待できます。
 液体窒素は非日常的な世界のものであり、研究者にも高校生にも興味深いものです。果物、乾物などいろいろなものを凍らせ、どう変化するかも観察させていただきました。また、たくさんの金属酸化物を低温にし超伝導体にすると、磁石を通して人間が乗っても浮き続けることができます。その様子はこちらです。
 最後にクラスを代表し、HR委員長より謝辞をお伝えしました。
 物性物理や電磁気の分野は産業に直結する分野であり、本校では例年この分野の連携講座・体験学習のプログラムを行っております。ご協力いただいた足工大の先生方には心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。