2年理系オナー 埼工大連携講座①
12月2日(土)、2年理系オナークラスの希望者21名が埼玉工業大学において連携講座を受講しました。

 
 有機化学は、足工大で行った物性物理学と同様、現代の工学や産業、医療を支える上で重要な分野の1つであり、埼工大と本校はこの分野の連携講座を始めて3年目になります。生命環境化学科の浜名浩教授の指導のもと、午前中は有機化学の基本を学習し、午後は有機反応機構の実験をさせていただきました。
 有機化学の特徴、無機物との違いを丁寧にお話しいただきました。有機化学は炭素-水素の結合が骨格にあり、官能基の反応の化学とも言えます。特に、すでに学習している「化学基礎」の共有結合・イオン結合から始めていただき、量子力学や量子化学の内容までつなげてお話しいただきました。またその内容を深める上で、実験も含めながら行っていただき、大変興味深く学ぶことができました。
 午後は特徴的な有機反応である「ルミノールの発光」の実験を通して理解を深めました。3人ずつのグループにわかれ、ルミノールを合成し、過酸化水素とフェリシアン化カリウムを利用して発光現象を観察するという課題です。どの班も無事にルミノールを合成することに成功し、発光現象を確かめることができました。発光の様子はこちら()です。
 最後に生徒より謝辞をお伝えしました。12月26日には有機分子の可視化を始めとした情報工学の実習をさせていただく予定です。