2年理系オナー 足工大連携講座①
6月20日(火)、2年理系オナークラスが、足利工業大学工学部電気電子分野教授、横山和哉先生による電磁気・物性物理(超伝導)に関する講義を受講しました。

 
 物性物理学は現代の工学や産業を支える上で重要な分野の1つで、この分野の連携も今年で3年目となります。この日は横山先生に、ネオジウム磁石の強さ、身近な物体の磁気的性質、リニアモーターを始めとする磁気や超伝導の応用面、そして超伝導現象であるマイスナー効果などを、実験を交えて分かりやすく解説していただきました。
 
<<磁場の強さ~ネオジウム磁石を通して>>
 磁場の強さを体験しました。一人ひとりにネオジウム磁石が渡され、なかなか引き離せないのをがんばって引き離しました。クリップを引き付ける力の強さも目の当たりにしました。その後磁場の強さを、ネオジウム、フェライト各磁石だけでなく、心臓、脳、地球の磁場とも比較しながら学びました。
<<磁石の作り方・鉄はなぜ磁石にくっつくのか>>
 磁石を鉄から作るとき、鉄の振る舞いをB-H履歴曲線を用いてお話しいただきました。これを通して鉄がなぜ磁石にくっつくのか、その理由も併せて説明していただきました。
<<超伝導~その実験と応用>>
 この講座のメインテーマである超伝導についての講義で、最初に超伝導の応用をいくつかお話しいただきました。最初にリニア新幹線についての構想のお話でした、2027年に東京~名古屋間が開通予定で、東京~大阪間を1時間ちょっとでいける計画のようです。時速は500kmとのことです。その他、MRIや投薬への応用、また水の浄化なども説明していただきました。そして、物質には強磁性・常磁性・反磁性とあり、ここから人は磁石にくっつくかどうかの考察もお話しいただきました。最後にマイスナー効果も見せていただきました。
 最後に示された「超伝導体に磁石を近づけたとき、超伝導体は浮きながら回転はできる。しかし横にずれることはできない。なぜか?」という疑問は、次の実習に行くときまでの宿題となりました。
<<謝辞~委員長より>>
 この日の講座に関し、委員長が生徒を代表して謝辞をお伝えしました。超伝導については各自普段から調べたりニュースで聞いたりしているようですが、この日に初めて知ることなども多かったようで、大変勉強になったと話しました。8月8日には足工大に実習に行く予定です。