1、2年理系オナークラス中間発表会
 1月26日(土)、本校視聴覚室において1、2年理系オナークラスの中間発表会が行われました。

 
教頭先生挨拶 係長挨拶
 理系オナークラスでは、今年度より2年生を中心に、グループで課題を見つけ、実験・考察などを行う「探究活動」を行ってきました。この日は5月に探究活動の進め方について講義していただいた、群馬大学准教授の岩崎博之先生をお招きし、岩崎先生ご臨席のもと各グループの設定した課題とその実験結果およびその考察を発表し、講評をいただきました。
2年生
 1班 トマトの成長と液体の関係性
    水の他、炭酸水、緑茶、牛乳など様々な種類の液体を与え、成長したトマトの
    糖度とどのような関連があるか調べました。
 2班 音のソノリティ
    音の伝わる様子をデシベル単位で測定し、屋外、低天井、高天井、和室などの環
    境下で音の響き具合を調べました。
 3班 身近な発電
    手製の水車に、高さをいろいろ変えて水を落下させ、どの高さから落下した水が
    一番発電量を大きくすることができるか調べました。
 4班 記憶力の持続性
    ランダムに羅列した数字を、1回覚えただけでどれだけ記憶が持続するかを、
    13人に協力してもらい調べました。    
 5班 視覚と聴覚では理解度にどのような差があるか
    情報を文字だけで示した場合と音だけで示した場合、どれだけ正確に覚えられる
    か、またはどれだけ早く情報をアウトプットできるか調べました。
 6班 紙飛行機
    紙飛行機の材質、形、重さ、飛ばす角度、翼の角度を変え、一番遠くまで飛ばす
    にはどのような条件が必要か調べました。
1年生-1年生も発表しました。1年生は12月の出前授業から3講座に関してレビュー
    しました。また11月の天体観測の結果を報告しました。
 1班 出前授業より脳科学、生化学、情報通信機構について
    脳科学…海馬を大きくすることにより記憶力が増す(県民健康科学大学)
    生化学…胃は胃酸という強酸を使い食物を消化するのに、胃自体は溶けない理由
        (神奈川工科大学)
    情報通信機構…オーロラの発生の仕組み、太陽のからむ現象について
 2班 天体観測
    11月の天体観測についてその結果を報告しました。火星へ移住する将来的な計
    画も教えていただいたようです。
講評 群馬大学准教授 岩崎博之先生より
 まず、具体的に何をしたかがわからなかった。課題に取り組み結果が出て、それは楽しい実験であったにせよ、実験方法や原理をしっかり理解の上伝えることをしないと、聞いている側は消化できないので、発表の前に仲間内で、そして同じクラスで発表しあい、伝わらなかった点を指摘してもらい改善していくということが必要である。
 一方、おもしろいと感じたことは次に(特に下級生に)発展させてほしいと思う。2年生が課題を設定して、その結果から推測したことが、本当に正しいかどうかをどんな実験をしたら確かめられるのかといった、次の課題が出てくるはずである。具体的には、トマトの実験で、炭酸水では良く育ったという結論のようだが、炭酸水にはミネラルもある。このミネラルの原因なのか、それとも二酸化炭素なのか。また、発電では、高ければ高いほど発電量が出るはずなのに、ある程度高くなったら発電量は下がった。これはなぜなのか、更に掘り下げて深く実験してみてほしいと思う。
ーーーーーーーーーーーー岩崎先生からは以上の講評をいただきました。