3年理系オナー 被災地研修
5月13日(月)~5月14日(火)にかけ、3年理系オナークラス39人が東日本大震災で被災した地域(福島県)で研修を行いました。

 
 このプログラムを開始して5年目となります。大地震や原発事故が他人ごとではなくなってしまった現代、これらの災害を越え、街をどう復旧していくのか、そして将来の街をどうつくっていくのかを考えなければいけない時代となり、実際に被災した地域に赴き、その地を視察して一人一人自ら考える機会を設けることを目的としています。
□1日目
 ☆いわき市久ノ浜方面視察
 人や街を守る防災緑地付近で話を聞いています。緑地は街を守るためばかりではなく、地域の人々の交流の場としての役目もあります。特に高齢者は、大津波を経験しても、生まれ育った街の波音が心の拠り所になります。津波に流されなかった秋葉神社は地域の人の心の支えであり、地域の人全員で維持しているようです。
☆原子力機構楢葉遠隔技術開発センター見学
 原子力機構楢葉遠隔技術開発センターは福島第一原発廃炉等のために設けられた施設で、ロボット等遠隔操作の開発・実証試験を行う目的があります。
  ☆福島県立ふたば未来学園高等学校との交流
 ふたば未来学園高等学校の生徒と交流しました。こちらは休校中の双葉郡の高等学校に替わり、2015年に開校した高校で、SGHに指定されており、学校全体で地域社会の課題を総合学習を通じて取り組んでいる学校であり、本校の今後のTSUBASAプロジェクトの運営を行う上で大いに参考になりました。
□2日目
 ☆富岡町方面視察
 街中は、家が建っていても草が生えていたり、信号が点滅していても工事車輌のみであったりと、生活感がありません。1~2年ならば戻れるときを待ち望めたでしょうが、4~5年すると避難先での新たな友達やつながりができ、元の町に戻ることは難しく、戻るには時が経ち過ぎていたようです。
 ☆ワンダーファーム(トマト狩り体験)
 福島の農業の復興も重要な課題です。放射能被害を越え、ひたむきにがんばっています。ワンダーファームさんにおいてトマト狩りの体験をさせていただきました。