2年理系オナークラス 県内自然環境学習
10月28日(水)、2年理系オナークラス生徒を対象に吾妻方面で研修を行いました。

 
 例年行っている海洋生物実習に変わり、今年度は新型コロナウイルス感染症対策を講じながら、日帰りでチャツボミゴケ公園をはじめとする吾妻郡内での自然環境学習を実施しました。
 
☆チャツボミゴケ公園
 穴地獄から湧き出るpH2.6~2.9の強酸性の鉱泉でも育成するチャツボミゴケ。このチャツボミゴケのバイオミネラリゼーションによって、群馬鉄山の褐鉄鉱が生成されています。2万年以上をかけてつくられたチャツボミゴケの群生と硫黄のにおい、川や滝の水が流れる音など、五感を使って自然遺産を体感し、自然環境の重要性について学ぶことができました。
 
☆旧太子駅(国鉄吾妻線太子支線)
 日本の戦後日本経済の復興に貢献した群馬鉄山の遺構である旧太子駅。野反湖うらやまガイドの鈴木さんの説明を受けました。現在も姿を残すホッパー棟に、当時の吾妻郡住民の勤労奉仕の血のにじむような苦労を感じました。
 
☆八ッ場ダム
 地域住民と国の間の紆余曲折の後に完成した八ッ場ダム。甚大化する台風などの自然災害とその対策について考えることができました。
 
☆草津中和工場・草津熱帯圏
 その強酸性により生物が生息できず、死の川と呼ばれた吾妻川。この川に生物が生息できるようになったのは中和事業が始まったことによります。自然との共生について学ぶ重要な機会となりました。