2年理系+1年理系オナークラス 一斉出前授業
12月21日(木)、2年理系クラスと1年理系オナークラスを対象に、大学及び研究所より講師をお招きし、先端の研究について講義していただきました。

 
 有機合成化学、物性物理、薬理学、環境科学、情報科学(進化論)、理学療法、岩石学の7講座に分かれ、各自の希望講座を聴講しました。どの講座でも普段聞くことができない内容や、普段行うことのできない実験などを通して、先端技術を楽しく学びました。「自分たちで実験しながら学ぶのはとても楽しかったですし、知識をしっかり身につけられました」「実習もあり、楽しく磁石や超伝導のことについて学べた」「今まで全然知らなかった専門的な知識をしれて、とても良い経験になりました。今後の授業に活かせていけたらと思います」などの感想が聞かれ、生徒が進路や学問研究について考えるきっかけになりました。
 
☆ノーベル賞に輝いたクロスカップリング反応について
[有機合成化学](日本大学教授 市川隼人先生)
 2010年に根岸先生、鈴木先生がノーベル化学賞を受賞した「クロスカップリング反応」について、ノーベル化学賞を受賞した研究の先進性、反応のメカニズム、創薬などの研究分野で実際にどのように応用されているかについて講義していただきました。実験ではこの反応を用い、化合物を実際に合成し、薄層クロマトグラフィーを用いて化合物の検出を行いました。
 
☆磁石なんでも講座[物性物理](足利大学教授 横山和哉先生)
 「人が磁石にくっつくか」「超伝導の社会への応用」など、磁石に関する非常に興味深い講義をしていただきました。磁石を使用するスピーカーを実際に自分で作ったり、磁石で浮遊した円盤に乗らせていただいたりと実習を交えながら学びました。
 
☆実験で学ぶ!副作用を抑える「くすりの工夫・薬剤師の工夫」
[薬理学](東京薬科大学准教授 別生伸太郎先生)
 なぜ薬を噛んで飲んではいけないのか、薬はどのようにして副作用を抑えているのかなど、医薬品の工夫について実験を通して学ぶことができました。また、薬剤師の仕事内容や普段飲んでいる薬のさらに詳しい情報の探し方なども教えていただきました。
 
☆測って発見!身近な環境を測定してみよう
[環境科学](神奈川工科大学教授 高村岳樹先生)
 事前にお送りいただいた大学近郊の河川水やいくつかのミネラルウォーターを用い、水の硬度を測定し、それを通して水の汚染度を調べる実験をしました。この実験では、日本の水と外国の水で結果が違うなど興味深い結果となり、楽しく学ばせていただきました。
 
☆生物の進化を考える 系統樹を描いてみよう
[情報科学(進化論)](前橋工科大学教授 中村建介先生)
 遺伝的に近いと思われる2つの種族が、実際に遺伝子配列にどれだけ共通点があるのか調べる方法を学びました。またパソコンのソフトウェアを使うことで、生徒一人ひとりが気になる生物の系統樹を作成しました。
 
☆スポーツ傷害と理学療法
[理学療法](群馬パース大学講師 城下貴司先生)
 群馬パース大学の城下先生から、先生ご自身が理学療法士として参加した東京2020オリンピック・パラリンピックでのご経験や理学療法士の現状や身につけるべき資質について詳しく教えていただきました。また、実際に生徒同士でテーピングをしてみて、技能やその効果について学ぶことができました。
 
☆ぐんまの成り立ちを知り、ぐんまの山々の石でマイ箸置きを作ろう
[岩石学](群馬県立自然史博物館主幹 菅原久誠先生)
 最初に博物館の役割や学芸員の仕事と研究内容を紹介していただきました。続いて、群馬の岩石について学び、その石を磨いて箸置きを作る実習をさせていただきました。