3年進路講話
9月18日(火)、3年生を対象に高経大経済学部教授の木下まゆみ先生による心理学についての講話がありした。

 
演題は「記憶の達人になろう!」です。高大連携課長より講師である木下先生の紹介がありました。
まず記憶のしくみから講義が始まりました。記憶とは脳に残った痕であり、紙に鉛筆で何度も刻めば痕が残るのと同じしくみです。続いて100円玉を実際に描いてみました。色々な100円が出てきました。大学生でも100円玉に刻印されている年号、桜の花などを正確に思い出せる人は少ないようです。
次に脳のクセを利用した記憶の仕方が能率的だという話に移りました。一例として、ランダムな数字の羅列も、最初に3がつけば、円周率の数字であるため、覚えやすさがぐんと変わります。またその数字の羅列も、語呂あわせなど意味のあるまとまりを見つけられれば覚えやすくもなります。脳はバラバラな知識を覚えるのは苦手なようで、いくつかの意味をまとめることにより、脳が覚えることを支援します。
ランダムな文章が示されましたが、バラバラですと何の意味かが通りません。しかしタイトルを聞いてから文章を聞くと、意味が大変よくわかり、理解できる内容が増えるということです。
なお、記憶には脳の「海馬」が関係しているようで、一生懸命記憶しようとすると海馬は増えるそうです。訓練を繰り返すことが重要だということです。