2019年度より、文部科学省指定「SGH(スーパーグローバルハイスクール)」の後継事業として、「TUSBASAプロジェクト」の取り組みが始まります。


  学年ごとの主な取組
 

  「TSUBASAプロジェクト」は、各学年に文理1クラスずつ設けられる、文系オナークラス、理系オナークラスを中心として実施します。
  文系オナークラスは「若者に魅力ある産業や雇用の創出を考える」、理系オナークラスは「環境に優しく災害に強いまちを考える」を研究テーマとして、高校・大学・産業界等との連携・協働により、学年ごとに体系的・発展的な学習が行われます。

  (1) 1年の文/理テーマ
 ~地域(高崎市)産業の現状と課題を学ぶ/環境問題を学ぶ~
    「グローカルⅠ」(1年文系オナー) 
        海外進出している高崎市内の企業の経営者による講話、フィールドワーク(事業所見学)等を行い、海外進出している地元企業の現状と課題について考察します。 
    「グローカルⅡ」(1年文系オナー) 
        高崎市の恵比寿講祭りで実施される、高崎商工会議所主催「熱血!高校生販売甲子園」に参加することにより、商品開発や経営を体験します。この体験を通して、地域経済に対する理解を深めます。      
※「熱血!高校生販売甲子園」は、地元の食材を使用し、商品の開発や販売を競うコンテスト。
 
    「太陽光について学ぶ」(1年理系オナー)
        足利大学教授の指導により、アフリカなどの発展途上国で発生している環境問題について学びます。その中でソーラークッカーを教材として、環境問題の解決策を探究します。 
    「天体観測」(1年理系オナー)
        県立ぐんま天文台で天体観測実習を行い、きれいな星空を見るために必要な環境(大気汚染、光害など)をについて考えます。 
    「ロボット実習」(1・2年理系オナー) 
        前橋工科大学准教授の指導により、ロボットを製作し、人工知能とロボットを環境問題の解決手段として  活用する道を考えます。 
    「水生生物調査学習」(1・2年理系オナー)
        高崎市の環境政策課が実施しているプログラム「水生生物調査学習会」に参加します。地域住民や小学生とふれあう中で、地域独自の課題を明らかにします。
    「コラボリレー講話」(1年文理オナー、希望者)
        高崎経済大学教授から高崎市(群馬県)の製造業の現状等、地域を活性化している産業について学びます。また、地域の優良企業とされている企業の経営者の方から、現状と課題、経営方針等について、連続して講話をいただきます。 
    「ソーシャルビジネスプラン」(1・2年文系理系オナー、1・2年希望者)
        地域課題を発見し、解決する能力を身につけることを目的として、日本政策金融公庫主催「高校生ビジネスプラン・グランプリ」に参加します。具体的には、高崎経済大学先生による講義や、高崎市生涯学習推進本部の「出前講座」聴講、長期休業中のフィールドワーク等を手がかりとして、地域を知り、社会に役に立つビジネスプランを考案します。

  (2) 2年の文/理テーマ
 ~地域(日本)の社会問題解決につながる企業を学ぶ/地域の環境問題を学ぶ~
    「コラボゼミⅠ」(2年文系オナー) 
        高崎経済大学教授の指導の下、大学生との「高大コラボゼミ」により課題研究を行います。具体的には企業への投資によって社会問題を改善できないかという視点から、日経新聞社主催「STOCKリーグコンテスト」に出場し、金融や株式の知識を習得します。また、「コラボゼミⅠ」では、東京証券取引所やヤマトホールディングスのヤマトシステム開発本社への訪問を実施します。
    「コラボリレー講話」(2年文系オナー)
       「コラボゼミⅠ」で投資先として選定した企業の中から、興味・関心が高い企業をさらに研究します。その際、経験豊富な経営支援NPOクラブの方から指導、助言をいただきディスカッションを行います。
    「探究活動」(2年理系オナー)
        班ごとにテーマ設定をして探究活動を行います。テーマが決まったら、その問題を解決することがどのように、地域や社会の課題解決に役立つのかを考えます。なお、成果発表会を行い、群馬大学教授から指導・講評をうけます。 
    「海洋生物実習」(2年理系オナー)
        2泊3日で、新潟大学佐渡臨海実験所の実習に参加し、海洋生物と海洋ゴミの関係を学び、その解決策を考えます。 
    「ロボット実習」(1・2年理系オナー) 
        前橋工科大学准教授の指導により、ロボットを製作し、人工知能とロボットを環境問題の解決手段として活用する道を考えます。 
    「水生生物調査学習」(1・2年理系オナー)
        高崎市の環境政策課が実施しているプログラム「水生生物調査学習会」に参加します。地域住民や小学生とふれあう中で、地域独自の課題を明らかにします。
    「ソーシャルビジネスプラン」(12年文系理系オナー、12年希望者)
        1年次の経験をいかし、より高いレベルでの取組を目指します。

  (3) 3年の文/理テーマ
 ~地域を活性化する日本企業の経営戦略を学ぶ/
           被災地復興とその支援・都市機能強化策をさぐる~
    「コラボゼミⅡ」(3年文系オナー)
        高崎経済大学教授の指導の下、大学生との「高大コラボゼミ」を行います。具体的には、日本経済新聞社主催「円ダービー」に参加し、企業の経営戦略を左右する円ドル為替相場の変動要因について学びます。
  また、地域を活性化する日本企業の経営戦略について、具体的に特定企業(コラボゼミで研究した企業等)の事例研究を行い、その成果を発表する他、成果報告書にまとめます。
※「円ダービー」とは、67月末の東京外国為替市場の円・ドル相場を、論理的な根拠に基づきながら予想し、相場との差が最も小さかったチームから順にランキングを付けていくもの。   
    「被災地研修」(3年理系オナー)
        福島県浜通りを訪問する。被災地の今の姿や福島県立ふたば未来学園高等学校との交流などを通して、災害に強い街づくりや災害発生時の支援について考えさせる。
    「コラボリレー講話」(3年全員)
        学年全体を対象として実施し、高崎経済大学の先生から、日本の社会問題とそれを解決してくれる政策等について連続して講話をいただきます。

  (4) 学年全体・その他
    「ディベート」(1年全員) 
        総合的な探究の時間を主に活用し、高崎市の地域課題をテーマとしてディベートを行います。
    イングリッシュセミナーⅠ・Ⅱ(1年文系オナー、1・2年希望者)
       群馬県立女子大学の外国人講師や高崎市のALT(外国語指導助手)に対して、英語でプレゼンテーション、ディスカッションをします。その活動を通してコミュニケーション能力を伸ばし、様々な国の食文化について意見交換をして異文化理解を図ります。
    日本語リテラシー(1・2年生希望者)
        高崎経済大学経済学部の先生やティーチングアシスタントから、論文作成、プレゼンテーションなどの表現技法を学びます。
    エンパワーメントプログラム(1~3年希望者)
        夏期休業中の5日間、海外の大学生や、日本で学んでいる海外からの大学院生と交流し、論理的に英語で伝える力の向上、グローバルマインドの養成を図ります。 
© 1993 Takasaki Municipal High School Of Takasaki City University Of Economics